親戚の任意売却は可能?

不動産の売買を親戚間で行いたい

伯父/叔父さんとの間で任意売却は出来るのでしょうか

社長の写真 春一番吹き出した2月末、仙台の36才になる森本さんと言う居酒屋の二代目からメールがはいりました。

内容は、競売がかかり店舗付き住宅が売られそうで、叔父でチーフをしている川島という人が買ってくれるとのことです。

抵当権は上からB銀行、K信金と商工ローンで総額7,000万円弱で仙台市内とはいえ、物件価格が3,000万円、4,000万円なら御の字と地元の業者が言います。 当社のスタッフが査定をしても土地80坪あり坪40万円ってとこです。 建物は30年経っているのでほとんど価値は有りません。

あとは川島さんという森本さんの叔父がローンが付くかです。 川島さんの年収は700万円有るので問題は無さそうです。 ただ問題は、勤務先が物件の住所、勤務先も債務者な点です。 気にしなければ、気にしないでも良いのですが、若干それが引っかかるも事実です。

仙台の提携業者に聞くと、ローンは問題無いとのことです。 3,000万円で話をB銀行に持って行く事にしました。 このB銀行は自家貸しです。 残高は4,500万円有り、K信金は2,000万円。 そして自営業者に貸し6番でも7 番でも仮登記付けて来ることで有名なCファイナンスが500万円です。

1番抵当権者、2番抵当権者は先代からの付き合いもあり、協力的です。 どうせ判ることですから、叔父の川島さんが買うというと、銀行では珍しく、それがベストでしょうと、3,200万円で応諾です。

仲介手数料やらはんこ代でザッと300万円弱かかりますが、B銀行は2,900万円の回収です。 案の定、毎回スンナリと行かないCファイナンスが、駄々をこねてきました。 絶対に満額は譲れないと、担当者はオウムのように同じ言葉を繰り返すばかりです。 「なぜ、4,000万円以上も有る会社が3,000万円回収で、2,000万円の会社が100万円で良いと言っているのに、500万円の御社が満額、満額と突っ張るんですかね~。 会社の方針とはいえテーブルに乗せてみて下さいよ。」とこんなやり取りが週一回で1ヶ月も続きました。

痺れをきかしたB銀行が競売をかけると連絡があり3週間後に開始決定が届いてしまいました。 当社スタッフはCファイナンスに連絡は一切しません。 そのかわり、川島さんの借入の準備は全て完了です。 こうなると、どちらが我慢出来るかです。

スタッフは期日の通知来るまで待つことにしました。 すでに評価書は取ってあります。 基準価格は1,960万円ということも分かっています。 待ちに待った期日の通知がやっと届きました。 Cファイナンスからまだ連絡は来ません。 B銀行には未だ2ヶ月有るので待って貰うことの了解は貰っています。

残り1ヶ月で、やっとCファイナンスから連絡が入りました。 「どうなっていますかね~。 その後、何の連絡が無いもんですから、 話は流れたのですか?」「流れるも何も、満額と言われたら動きようがありませんよ。 この物件の買い手には、どうしても欲しければ、入札するしかないと言って有りますけどね~。 ただそこまでして欲しい分けではないみたいですよ。」ととぼけて言ってやりました。 担当者の西村は少々弱気の声で「こちらとしても、どうしてもということなら話し合いの余地はあるんですがね。 どうですか200万円位では」。

この期に及んで何が200万円だと思い「200万円ですか・・、ハッキリ言って無理ですね。 これは一切の駆け引き無しで100万円ですよ。 それでダメなら時間の無駄ですから止めましょう。」と強い調子で言い放ちました。

そして10日経って連絡が入りました。 Cファイナンスの西村はもったいぶった言い方で「いや、遅くなりまして、後20万円出せませんかね~。 それならオーケーなんですけど。」

私たちは、この辺が落とし所と判断したのですが「分かりましたよ。 明日の午前中まで時間下さいよ。 買い手に買上を相談してみますから。」 即答 しても良かったのですが、今度はこっちがCファイナンスを焦らす番です。 西村は「1週間時間下さいよ。 本部に稟議上げますから」と言い電話を切りました。

そして西村は、120万円でオーケーを出し債権者の話しは全て着きました。 森本さんから任意売却の依頼が来てから約1年近くが経ちヤット解決です。 後はきちんと、川島さんに家賃をはらって、川島さんのローンを払えることを祈るだけです。

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